【パウンドケーキのイベント販売について】
現在ニュースやネットで報道されている焼き菓子店のイベント販売商品についてですが、同業としてとても他人事とは思えず、また来週から当店もイベント販売が始まりますので、食中毒の対策について書かせて頂こうと思います。
このInstagramに昨年投稿しましたが、当店も昨年10月に紫芋パウンドに糸が引いていることを店内で確認し、既に販売してしまった分の回収と、取引先への出荷直前だった為、出荷停止をし多大なご迷惑をお掛けしました。
合計1,600個程の紫芋パウンドを破棄し、当たり前ですがその後は1度も製造しておりません。
パウンドケーキ自体には砂糖(甜菜糖)を一般的な量を入れており、検査機関での細菌検査では
『問題無し』という結果を既にもらっております。
今回の催事では腐敗しやすい芋栗かぼちゃを使ったパウンドや、シロップを染み込ませたような水分活性値が高めの商品は持参致しません。
※アルコールを染み込ませてしっとりさせたものはありますが、アルコールに水分は足していないので、「腐敗しない」という意味ではとても安全です。
それとパウンドケーキは袋詰の際、脱酸素剤を入れて空気を抜いて包装しています。
ここ数ヶ月は酸素が抜けているかを判断する酸素検知剤も入れており、ピンク色になっている事を確認して裏面ラベルシールを貼っています。
(酸素に触れると瞬時に紫色になります)
※透明の袋はピッタリと空気が抜けて判断しやすい為、酸素検知剤は入れておりません。
無酸素状態ではカビや酸化を防ぐ事ができます。
ただ、無酸素状態でも繁殖する菌もあります。
通常は常在菌で、完全に防ぐ事は難しく、菌が体内に入っても腸内細菌との競争に負けてしまう為、通常は何も起こらないそうですが、
購入した時よりも明らかに袋が膨らんでいたり、開けて異臭がした場合は直ちにご連絡ください。
(裏面ラベルに記載の保管状態、賞味期限内に限り、返金いたします。商品の写メ、又はレシートをご提示ください)
袋が膨らむのは、過去の経験上、気温が26、27℃〜で湿度が高め(湿度が関係しているのかはわかりませんが湿度が低い時には膨らんだ事はありません)の時でした。
これはあくまで肌感覚ですが。
それと今回は製造数が多く、直前の製造では間に合わない為、事前に袋詰をした商品は冷凍倉庫をお借りしてそちらで保管して頂いていました。
今回の催事期間中は気温が20℃以下の屋内なので、よほどの事が無ければ食中毒の懸念材料は無いかと思います。
もし不安がおありでしたらご購入をお控えください。
昨年の事があってから防腐剤や安定剤などの保存料、糖についての情報を集めて、今までイメージだけで誤解していた事が多かった事を知り、それを使用するか否か、姉妹で議論する事もありました。
この事については改めて書こうと思います。
今回の報道を期に、行動に移さなければいけない時なのだなと思いました。
今日は現状と来週から始まる催事の商品についてでした。